ギネス世界記録で「世界最大」の田んぼアートと認定された埼玉県行田市は15日までに、今年の田んぼアートの中止を発表した。

約1000人のボランティアらが毎年6月中旬頃に、「古代蓮(はす)の里」東側にある約2万8000平方メートルの田んぼに苗を植えていた。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、田植えが「密」になると判断した。08年から始まるイベントで中止は初となった。

昨年は、ラグビーW杯日本大会で8強進出した日本代表を応援するためにフランカーのリーチ・マイケル(東芝)やSH田中史朗(キヤノン)、NO8姫野和樹(トヨタ自動車)をデザイン。7月中旬以降に色鮮やかな絵が浮かび上がり、高さ約50メートルの展望室からはダイナミックに描かれた地上絵が一望できた。

田んぼアートは、15年に世界最大としてギネス記録に認定された。埼玉県北部に位置する行田市はW杯開催都市の熊谷市に隣接し、17年に放送されたTBS系ドラマ「陸王」の舞台としても知られている。