静岡市民の心遣いが、コロナ禍でゴミの回収業務を行う作業員に元気を与えている。

市内各所のゴミ置き場で、ゴミ袋に添えられるなどした感謝の手紙が数多く見つかり、葵区の委託会社では約30通に達した。「コロナで大変な中、ありがとうございます」「体に気をつけて、無理をしないで。いつも感謝しております」。社内の掲示板に張り、作業員の励みにしているという。同委託会社の望月鐘一さん(46)は「作業員を気遣う励ましの言葉ももらい、本当にありがたいです」と話す。

新型コロナウイルスの影響で、市民が自宅で過ごす時間が長くなり、ゴミの量は通常の約1・5倍に増加。業務には、使用済みマスクなどから感染の不安も伴う。望月さんは「ゴミの詰めすぎは袋の破損にもつながる。少し余裕がある状態で、マスクなどは別の袋に包んでからゴミ袋に入れて出していただければ助かります」と、感染予防策を訴えた。【前田和哉】