萩生田光一文科相は29日の会見で、来年の大学入試の日程や出題範囲について、見直しも含めて検討することを明らかにした。

文科省は28日に全国高等学校長協会にアンケートを依頼。「日程を全体的に遅らせること」「出題範囲を限定すること」「追試験の活用により受験機会の確保をはかる」などについて全国の高校長の意見を聞いている。これも踏まえ、大学側などとも協議しながら「大学入学者選抜実施要項」をまとめ、6月中に公表するという。

萩生田氏は受験生の不安解消のため、日程などのすみやかな周知が最重要課題と強調。「個人的には少し余裕を持たせてあげたい気持ち。余裕を持たせられないのであれば、チャンスの機会を増やすことも含めて、早急にまとめたい」などと話した。