尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(73)が、政府が9月入学制の来年の導入を断念する考えを示したことに、「残念ながらピンチをチャンスにする積極的な未来志向が出来ない人が多いのだと分かりました」と嘆いた。

9月入学制に賛成してきた尾木氏だが、安倍晋三首相は1日、9月入学制に関し「選択肢の1つだが、拙速に行うことはない」と明言したことを受け、ブログで「あまりびっくりもガッカリもしない自分にびっくりしています」と冷ややかな心境を吐露し、「基本的に九月入学に原則的に反対する方はほとんどおられません ただ『今じゃないでしょう』という理由で<見送り論>に行き着くようですね 残念ながらピンチをチャンスにする積極的な未来志向が出来ない人が多いのだと分かりました」と冷静に分析した。

9月入学制の見送りで「平時に出来るわけがないですから 日本の教育はこれから予想外の危機を迎えることにならなければいいのですが『覆水盆に返らずー』にならないことを祈ります」と懸念。続けて「でも・多様な教育の認知・個別教育(インクルーシブ教育)の認知・学校設立と運営の自由・教育は無償 これらの実践が進めばみんなの教育への願いが叶えられ易いのではないでしょうか?」と問い掛け、「管理教育が好きな方はそういう学校を選び オルタナテブ教育が好きな方は独創的な学校をつくる それぞれに切磋琢磨して発展していけばよいのではないでしょうか?」と提案した。