将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)は2日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第91期棋聖戦本戦トーナメント準決勝で前名人の佐藤天彦九段(32)を破り、挑戦者決定戦に進出した。史上最年少タイトル挑戦に王手をかけた。決定戦は4日に行われ、叡王と王座を持つ永瀬拓矢2冠(27)と対戦する。

以下は藤井聡太七段との主な一問一答

-本局を振り返って

藤井 難しい中盤だった。けっこう激しい変化の多い将棋でしたが、全体的には手厚く指すことができた。

-挑戦者決定戦に進出したことについて

藤井 うれしく思っています。ただ、すぐに挑戦者決定戦があるので、いいコンディションで臨めるようにしたい。

-永瀬2冠の印象は

藤井 たいへん充実されている。手厚い将棋。踏み込みが鋭い印象があります。VS(1対1の練習将棋)で教えてもらっている関係です。しっかり、いい将棋を指したい。

-あと1勝でタイトル挑戦権を獲得する

藤井 対局がすぐにあるので、いまは意識せずに、盤上に集中したい。

-約2カ月ぶりの対局だった

藤井 4月から2カ月弱、対局がない状態だったが、普段以上に将棋に取り組むことができた。

-対局がない時期、将棋以外の過ごし方は

藤井 何か新しいことを始めたのではなく、普段よりものんびりと過ごせた。その点はよかったかなと思っています。

-新型コロナウイルスの感染拡大で、いつ対局が始まるか分からない状態だった

藤井 きょうこうして、改めて対局ができたのはありがたく感じました。

-楽しみにしていたファンに

藤井 たいへんな状況ではありますが、自分はいい将棋を指すことが、務めかなと思っています。ファンの方にもご観戦していただければと思います。