東京都の小池百合子知事は3日、都議会本会議の一般質問で答弁に立った。

カイロ大卒業をめぐり、一部で学歴詐称ではないかとの疑惑が報じられている問題について、自民党議員から問われたが、小池氏は「本自体を読んでいないので、お答えできない」と述べた。

自民党の清水孝治氏は、先日発売された「女帝小池百合子」というタイトルの書籍を手に質問。一部を音読するひと幕まであった。「百合子さん」と繰り返す清水氏に、小池氏は「これほど、本会議場でファーストネームで呼ばれたことは初めて」と、笑い飛ばした。その上で「コロナ対策など、都政にまい進している。内容の1つ1つを確認しているわけではない」と強調。法的措置を取る考えについては「必要であれば弁護士と相談する」と述べた。

卒業証書などの提示を求める指摘も受けたが、小池氏は「そもそも、その読み物を読んでいないのでお答えできない」と、あらためて訴えた。