西山朋佳女王(24)が3連覇を達成した。将棋の第13期マイナビ女子オープン5番勝負第5局が3日午前10時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われ、先手の西山が午後3時42分、127手で加藤桃子女流三段(25)の挑戦を退け、防衛した。5局とも先手番が勝ち続け、3勝2敗。このタイトル戦で初めてもつれ込んだ最終局を制した。「挑戦者よりも大変な立場だった。防衛できてうれしい」とちょっぴり顔をほころばせた。

今期は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言で、タイトル戦の延期が続出した。これだけは場所こそ変わったが、当初の日程のまま続けられた。「大事な対局はたくさんある。生活のリズムが維持できるのはよかった」と話す。

奨励会にも所属し、今年3月まで行われていた第66回三段リーグでは14勝4敗で次点となった。今度こそ女性初のプロ棋士へとの期待がかかる。4月開始の予定だった第67回リーグは、20日から始まる。「今回は新三段が多く、知らない棋風の人にどう対応できるかで勝敗に影響しそう。意識して臨もうと思います」。新たなステージでの戦いへと目を向けていた。