米ミネソタ州で無抵抗の黒人男性が白人警官に首を押さえられて死亡した事件を巡り、映画「スター・ウォーズ」シリーズなどで知られる俳優ジョン・ボイエガ(28)が3日、ロンドンで人種差別への大規模な抗議活動に参加した。

ハイド・パークで開催された「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」の集会で数千人の群衆に向かって、時に嗚咽(おえつ)したり絶句しながら訴えたスピーチは、SNSで急速に拡散している。

荒天の中、メガホンを持ったボイエガは以下のような趣旨を訴えた。「黒人の命はいつも大切だった。黒人はだれもが、人からお前は黒人だと思い知らされた時のことを覚えている。自分の人種が価値がないように毎日思い知らされる。これがどんなに辛(つら)いことか分かってほしい。こんなことは終わりにするんだ。できるだけ平和にやろう。彼らは僕らが失敗するのを望んでいる。僕のキャリアがどうなるか分からないが、そんなことはどうでもいい。みんな一緒によい世界を作ろう」。

これを受けて、ルーカスフィルムはスター・ウォーズの公式アカウントで「支持します」と表明。ボイエガを「我々のヒーローです」と呼んだ。ルーク・スカイウォーカー役の俳優マーク・ハミルも「こんなに誇らしいことはない」とボイエガに呼び掛けるツイートを投稿した。