将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が4日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第91期棋聖戦挑戦者決定戦で永瀬拓矢2冠(27)を破り、最年少タイトル挑戦を決めた。

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◆藤井聡太(ふじい・そうた)

★誕生 2002年(平14)7月19日、愛知県瀬戸市生まれ。会社員の父、母、4歳年上の兄と4人家族。5歳の時、祖母から将棋を教わる。5歳の冬から自宅近くの「ふみもと子供将棋教室」へ通う。

★弟子入り 小学4年で杉本昌隆八段に。プロ養成機関「奨励会」に6級で入会。

★史上最年少 13歳2カ月で三段に昇段。16年10月、14歳2カ月でプロ入り。加藤一二三・九段が持っていた14歳7カ月を62年ぶりに塗り替えた。16年ぶり5人目の中学生棋士。

★前人未到の29連勝 17年4月、デビュー以来の連勝記録「11」を樹立。同6月には、プロ初戦からに限らない連勝の歴代最多記録「29」を達成。30年ぶりの新記録だった。

★異例のスピード出世 18年2月には、順位戦C級2組で昇級を確定させ、五段昇段。さらに同月の朝日杯将棋オープン戦で優勝(15歳6カ月の棋戦優勝は最年少記録)。六段に昇段。同年5月には竜王戦5組ランキング戦準決勝に勝ち、同4組の昇級。史上最年少の15歳9カ月、プロ入り後最速の1年7カ月で七段に昇段した。

★好きな科目 塾などには通わずに進学校である中高一貫校の名古屋大学教育学部付属中に入学。現在、同付属高校3年。数学、地理が得意。高校に進学後、近現代を中心に学ぶ「世界史A」も好きになった。

★苦手な食べ物 キノコ類が大の苦手。関西での対局の際、昼食でよく頼むのが関西将棋会館1階の洋食店「レストランイレブン」のバターライス(900円)。苦手なキノコ類のマッシュルームを抜いてもらった“藤井スペシャル”バージョンがある。キノコ類について「いつかは克服したい」と将棋と同様に前向き。