東京都は4日、新型コロナウイルス新規感染者を131人確認したと発表した。3日連続で100人を超えた。緊急事態宣言解除後の最多も更新。拡大傾向が強まっている。

小池百合子知事(67)は西村康稔経済再生相に面会後、報道陣の取材に応じ「近隣県の陽性者数も増えている。他県への不要不急な移動はご遠慮いただきたい」と呼び掛けた。「回し飲みとか、会食などでも若干、感染症が広がっている。東京都内でも、都外でも同じ。都民の皆さんに、あらためて協力をお願いしたい」と理解を求めた。また、新規感染者の内訳について「圧倒的に若い方で、20代、30代が98人と多数を占めている」と説明した。感染経路不明は46人だった。

都内の新規感染者は2日が107人、3日は124人。いずれも大半が20代、30代の若年層で、ホストクラブなど「夜の街」関連の陽性者も目立つ。一方、夜の街関係者から家族に感染したり、職場や友人との会食で感染が広がるケースも報告されている。重症化しやすい高齢者に拡大すれば、医療態勢が逼迫(ひっぱく)する可能性もあり、都担当者は「他の世代に飛び火させないよう警戒する必要がある」としている。