東京都知事選は5日、投開票され、現職の小池百合子氏(67)が再選を果たした。

強力なライバル不在の中、公務を優先、新型コロナウイルス感染症対策に打ち込む現職をアピールしたが今後もコロナ対策や東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開催など、課題は山積みだ。前回選挙で掲げた目標もほぼ達成できず、1期目以上に厳しい目で見られ、2期目は政治家として正念場を迎えることになる。

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小野泰輔氏(46=元熊本県副知事)は小池氏の当確が報じられた直後に事務所入りし、「何の悔いもありません。支援してくださったすべての皆さんに感謝したい」とすがすがしい表情を見せた。活動期間は約3週間と短かったが「たら、ればを言うつもりはない。よくここまでやれたのかなって思う」と述べた。今後については「みなさんと相談しながらやっていく。日本の民主主義を前に進めたい」とした上で、拠点は「熊本です」と述べた。熊本県では豪雨被害が起きており「期間は空けますが、ボランティアとして1日も早く帰りたい」とも話した。【佐藤成】