5日の東京都知事選で約366万票で圧勝し、再選を果たした東京都の小池百合子知事が一夜明けた6日、初登庁した。

「2期目に向けた決意」を語った会見、安倍晋三首相、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長、自民党の二階俊博幹事長らと会談するなど、慌ただしい2期目のスタートとなった。

午前9時半-。1期目に続き「コロナと闘う知事」は、防災服姿で登庁。「新たに4年を都民の皆様から託されて非常に責任の重さを改めて感じている」とあいさつ。コロナ対策、来年に延期された東京五輪・パラリンピックに向けた関係者間との連携を強化するとした。

この日、新たに新型コロナウイルスに102人の感染が確認され、5日連続で100人を超えた。夜の街に関係が深い、20~30代で約7割を占めた。直近1週間の検査数は1日2000を超え「その結果陽性者数も多くなっている」と述べた。午後の会見では「第2波から都民の命を守る」とし、東京版CDC(疾病対策センター)の早期創設など、コロナ対策の「加速」を訴えた。検査態勢を強化しPCR検査処理可能件数を1万件まで向上させるとも話した。

また、2期目に向け「現状維持は後退。改革の手を緩めることなく、東京大改革2・0、その先にある明るい未来の実現に、都民とともに力強く進んでいきたい」と語った。今後のコロナ対策や東京五輪・パラリンピック開催などの課題に加え、これまでのコロナ対策で都の財政は危機的状況にある。小池都政は2期目スタート直後から正念場を迎え、真価が問われる。