注目の棋聖戦第3局の生配信をする「ABEMA(アベマ)」では、新たな機能を加えている。オリジナルで開発した人工知能の「SHOGI AI」だ。画面下に、候補に挙がった指し手の中から最大で5手先までを表示する。同第2局から採用した。

もともと、画面の上部分に両対局者の形勢を%表示で数値化したり、右上に次の候補手を5手表示するなどしている。今回は、先を読む楽しさをより深く掘り下げた。

「視聴者には、指し手の先の展開がどうなるかを望む声が多く、勝敗の行方を見守る参考になれば」。開発を担当した藤崎智氏(46)はこう話す。もちろん、まだまだ開発の余地は十分ある。今後も「新手」の視聴者サービスを繰り出す可能性がある。