将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が初防衛を目指す木村一基王位(47)に先勝した、第61期王位戦7番勝負第2局が13日午前9時から札幌市「ホテルエミシア札幌」で始まった。両者、羽織はかまにマスク姿で対局室に入り、着座した。先後は事前に決まっており、木村が先手。天井を見上げてから少し考えて初手先手2六歩とした。後手藤井はいつものようにお茶を一服、口に含み、おしぼりで手をふいて後手8四歩と、お互いに飛車先の歩を突き出して、スタートした。

第1局は、藤井がエース戦法の角換わり腰掛け銀から終始、主導権を握って押し切っている。今回は先手の木村がどのような形に誘導するか、注目される。

持ち時間は各8時間。2日制の長丁場で、初日は昼食休憩を挟んで夕方まで。手番を持っている方が「封じ手」をし、14日午前9時から再開となる。