囲碁の史上最年少プロ、仲邑菫初段(11)が初のタイトル挑戦を目指す、第5回扇興杯女流最強戦本戦1回戦、上野愛咲美女流本因坊(18)戦が13日午前10時から東京・市ケ谷「日本棋院」で始まった。

黒番(先手)の仲邑は昨年9月の女流棋聖戦以来、2度目の本戦入りを果たした。女流棋聖戦は万波奈穂四段に敗れて姿を消した。今回勝てば、現役タイトルホルダーから挙げた最年少勝利記録、本戦ベスト8進出の最年少記録がかかる。

対する上野は女流の序列1位。昨年女流本因坊を獲得するとともに、女流棋士として史上初の全棋士参加棋戦決勝進出を第28期竜星戦で果たした。あと1歩のところで勝利は逃したが、一力遼八段に詰め寄った。一昨年は16歳3カ月で女流棋聖を獲得している。これは、同棋戦の最年少獲得記録でもある。

本戦進出16人中、仲邑を除く15人はすべてタイトル戦登場経験者。このうち12人がタイトルを獲得しており、まさに実力者がそろっている。

持ち時間は各3時間。決着は同日夕方の見込み。