ばんえい競馬を主催する北海道帯広市と、楽天競馬を運営する競馬モールは18日、帯広競馬場で共同会見を行い、帯広畜産大と共同で行う競走馬の主要疾病未然防止に関する研究開始について発表した。

研究は飼料、疾病、糞便の微生物の3つの要素を調査し、相関解析を進め、競走馬の健康管理、疾病の未然防止に役立てるというもの。帯広畜産大大学院畜産学研究科の矢野琳太郎氏(23)は「例えば疾病の少ない厩舎はどのような飼料を与え、どんな取り組みをしているのかなどを考察し、ばんえい競馬の維持に貢献できる研究にしていきたい」と話していた。

ばんえい競馬は帯広市の単独開催となった07年以降、競走馬生産者の高齢化や馬主の減少などを理由に、18年度までの12年間で競走馬の頭数が約3割減少。今後の課題となっているばん馬の頭数維持、確保を目的に、厩舎関係者の協力を得ながら22年度までの約3年間にわたって共同で研究する。

会見後には「ばんえいアワード2019」の表彰式も行われ、4年連続でベストホースに選出されたオレノココロ(牡10、槻舘)、騎手リーディング1位でベストジョッキーの鈴木恵介(43)らが表彰された。