患者や家族らでつくる日本ALS協会は28日までに、ホームページで京都の嘱託殺人事件に関するコメントを発表した。

「患者さんが死にたいと関係者に吐露し依頼することは珍しいことではなく、患者さんの思いや行為を非難することはできません」とした上で、大久保容疑者らの行為については「医療倫理に背く行為であり、二度とあってはならない」と批判した。「現在は、人工呼吸器を着けた重症患者でも外出や社会参加ができ、長期に生きられる道が開かれています」「呼吸筋麻痺をもって必ずしも“終末期”と言えません」などと説明し、安楽死については「個人としての意見はあっても、協会組織として認めておりません」としている。