大阪府の吉村洋文知事(45)が5日、府庁で定例会見を開き、新型コロナウイルス感染防止策として「ポビドンヨード」配合のうがい薬の使用を前日の会見で呼びかけたことについて「治療薬ではない」と説明した。呼び掛けをめぐっては「エビデンス(根拠)不足」などの批判があるほか、うがい薬が売り切れたり、転売されるなどの現象が起きている。

吉村知事は「改めて一部で誤解が見受けられる」とした上で「口の中のコロナウイルスが殺菌されて減少し陰性になっていく。その速度が加速するという内容」と説明。新型コロナウイルスの予防効果が立証されているわけではないと繰り返し「万能薬でも治療薬でもない」と強調し「あくまでうがい薬ですから、体全体にあるウイルスが広がって、それを消滅させる効果があるわけではないと思ってる」と話した。重症化を防ぐ効果があるかどうかを次の大規模研究で検証するとした。【星名希実】