菅義偉氏は首相になって、どのくらい収入が増えるのだろうか。

内閣人事局によると今、首相の俸給月額は201万円。地域手当40万2000円も含め、月計241万2000円となっている。期末手当(ボーナス)は年間3・4月分(2回に分け支給)だが、さまざまな調整分も含め、年収は約4049万円に設定されている。官房長官を含む国務大臣の設定をみると、月146万6000円と地域手当29万3200円で、月計175万9200円。年収は約2953万円。

ただし、現在は行財政改革の観点から首相は月給と期末手当の30%、国務大臣は20%を返納している。さらに5月から1年間は、コロナ禍を踏まえ1人月25万8800円を追加で返納しており、月給ベースでは首相が約143万円、国務大臣が約115万円となる。これまでの返納が継続され月給だけを比べた場合、計算上は国務大臣から首相になると月28万円増えることになる。

なお国会議員であれば、このほかに毎月、文書通信交通滞在費100万円なども入ってくる。【久保勇人】