大阪府の吉村洋文知事(45)が17日、府庁で取材に応じた。

記者から「竹本直一前(情報通信技術政策担当)大臣が大阪都構想の住民投票について『5年前に結論が出たものを5年後にやるのは早すぎるのでは』との発言があったが、その受け止めは」と質問された。

吉村知事は「残念。大阪の未来をぜひ考えてもらいたい」と回答。都構想へのこれまでの過程を振り返り「大阪の未来、課題に、大阪選出の議員なら目を向けていただきたい」と語った。大臣の立場としての発言かどうかを記者に確認する場面もあり「大臣として不適格だと思う」とも言い切った。

河野太郎行革担当相が深夜に及ぶ官邸での大臣記者会見を「さっさとやめたほうがいい」と述べたことに、吉村知事は「大賛成」とした。「国会内のしきたりも次の世代に向けて改革していって、河野大臣には切り込んでいただきたい」と要望。「大阪、地元の選出の大臣が都構想のこれまでの経緯を無視して『5年は時期尚早』とか情けないことを言っているのと比べて、本当に違うなと思う」と、竹本氏と比較して述べた。

25年大阪・関西万博については「井上大臣には現地視察していただいて、意見交換して共有したい。できるだけ近い範囲で会えれば」と話した。