豊島将之竜王(30)への挑戦権を争う、将棋の第33期竜王戦挑戦者決定戦3番勝負第3局、羽生善治九段(49)対丸山忠久九段(50)戦が19日午前10時から、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。第1局は丸山、第2局は羽生がそれぞれ制して1勝1敗で迎えた。先手後手を改めて決めるための振り駒は、歩が3枚。羽生が先手で7六歩、後手丸山3四歩とお互いに角道を開けて、注目の一戦はスタートした。

羽生は2年前に広瀬章人八段に奪われ、27年ぶりに無冠になった。それ以来のタイトル戦登場を目指す。これまでタイトル通算獲得99期(竜王7、名人9、王位18、王座24、棋王13、王将12、棋聖16)。今回挑戦権を獲得し、豊島から竜王を奪取すれば、100期となる。

対する丸山は名人2期、棋王1期を獲得。竜王戦は第29期以来、4期ぶりの挑戦者を目指す。

持ち時間は各5時間。昼食休憩、夕食休憩を挟んで同日夜には決着の見込み。