4連休初日の19日、羽田空港は地方への旅行客で朝から混雑した。

朝は同空港国内線第2ターミナルの保安検査場やチェックインカウンターに長蛇の列ができた。午後になっても客足が途絶えなかった。

JALによると、19日の国内線予約は約8万人。前年比の約7割だが、コロナ拡大前の2月ごろと同水準だという。担当者は「便数を減らしていますし、通常時に比べるとまだまだですが、少しずつ戻ってきている状況です」と話した。

ANAによると、19日の国内線予約は8万7000人。2月28日以来、最も多く、お盆時期最多の6万2000人(8月16日)の約1・4倍だった。4連休の予約は初日の羽田発と最終日の羽田行がほぼ満席となっている。担当者は「予約が少しずつ伸びてきている」と話した。

愛媛県の実家に帰省する妻と娘を見送りに来た横浜市の30代男性会社員は「お盆に行けなかったので、この4連休なら、少しはコロナの状況が落ち着いているかなと。大勢で行ったら良くないと思ったので、僕は留守番です。もちろん、妻と娘は実家に行っても、あまり出歩かない予定です」と明かした。空港の混雑ぶりに「お盆は混雑するし、動かない方がいいと思ったので、この時期にしました。お盆明けくらいに切符を買いましたが、結果的にどっちが良かったのかな」と苦笑いした。北海道の実家に帰省する千葉県の女子大生(29)は「両親は顔を見たいと言ってくれています。周りに迷惑を掛けてもいけないので、外出は控えたいと思います」と話した。

毎年恒例の友人との旅行で大阪に行く茨城県の男性医療従事者(24)はコロナの心配について「個人がちゃんと気を付けていればいいので、気にしていませんし、まったく問題ありません」と話した。