東京ディズニーランド(TDL)は、28日から約4万7000平方メートルの大規模開発エリアの開業を前にした25日、報道陣に施設公開をした。

開業37年目の最大規模の開発で、映画「美女と野獣」に登場する森の中の城や村落を忠実に再現している。さらにロボットキャラクター「ベイマックス」のアトラクション、複数のポップコーンとバケット(入れ物)の専門店をそれぞれ世界初で営業する。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4月15日にオープン予定だったが、ウイルス感染防止対策などを練り運営方法を見直して約半年遅れで開業することとなった。

取材する報道陣も密にならないように30分単位で入場制限し、混雑を避けていた。28日からの営業でもショップでは商品をサンプルとして展示するだけで、購入はオンライン形式に統一した。

野獣のライバルとなる筋肉自慢のガストンの経営する肉料理中心の食堂も、皿は再利用せずに廃棄できる紙製で統一。活動的に持ち歩けるパンでの食事提供だったが、コロナ対策として購入者全員が店内での着席スタイルとなった。

ボリュームあふれるパンは3種で、豚肉をつかった太いソーセージを包み込んだ「ビッグバイト・クロワッサン」、鶏肉を大胆に挟んだ「フレンチトースト・サンド」、ゴロンとした肉塊の入ったビーフシチューの「ハンターズ・パイ」とおなか大満足のごちそうだらけだ。

TDLではシンデレラ城に続いて2塔目となる「美女と野獣の城」は地上30メートルで、アトラクション「美女と野獣 魔法のものがたり」を鑑賞できる。城内を感覚に余裕をもって移動して、10人乗りの大型のカップに乗って、映画「美女と野獣」の世界を音楽と立体映像で堪能できる。

世界初のライドアトラクション「ベイマックスのハッピーライド」は、なかなかの新感覚の乗り物だ。遠心力を利用して、左右に思い切り振られるドリフト走行を安全に体感できる約90秒。身長81センチ以上ならば誰でも乗れる。

また、世界のディズニー施設で初めてとなるポップコーンセンター「ビッグポップ」では7台のポップコーンマシンを稼働させて、「キャラメル&チーズ」「ストロベリーミルク」「クッキークリーム」というパーク初登場の3種とバケットも「ベイマックス」と「美女と野獣」バージョンにプーさんとトイストーリーの4種を自由に選べる。

トゥーンタウンの入り口右側にはミニーマウスと会える「ミニーのスタイルスタジオ」もオープンする。本来はミニーと触れ合うことを目的としていたが、コロナ対策で一定距離をもって手を振り合うような形式で会うことになる。