将棋の第70期王将戦の挑戦者決定リーグ2回戦、藤井聡太2冠(棋聖・王位=18)と豊島将之2冠(竜王・叡王=30)の対局が5日、大阪市の関西将棋会館で始まった。藤井は豊島には、公式戦5戦全敗中。藤井にとっては絶壁のごとく立ちはだかる“ラスボス”。難敵から初白星を挙げることができるか、注目される。

午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の豊島は2六歩と飛車先の歩を突いた。藤井はいつものようにお茶を一口飲んでから飛車先の歩を突いた。戦型は相掛かりに決まった。

第70期王将戦挑戦者決定リーグは、渡辺明王将への挑戦権を争う7人の総当たり戦。藤井、豊島、羽生善治九段、広瀬章人八段、永瀬拓矢王座、木村一基九段、佐藤天彦九段と全員がタイトル獲得経験者。1回戦で藤井は羽生に黒星、豊島は木村から白星を挙げた。

持ち時間は各4時間。夜には決着する見込み。