よみうりランド(東京都稲城市)では、プールサイドの特設スペースを仕事のためにレンタルできる新プラン「アミューズメントワーケーション」を、15日から開始する。

セット内容は、入園料、ブース使用料(テーブル、イス、デッキチェア)、Wi-Fiや電源使用料などを含み、平日1900円。広報担当者は「遊園地という非日常の場で、楽しみながら仕事ができる環境になって欲しい」と期待を掛けた。既に予約が80件程きているという。

また、観覧車1時間乗車券(最大5周)もついている。ゴンドラ内で貸し出すポケットWi-Fi端末を使用すれば、空中の映像とともにリモート会議などにも参加できる。

記者も実際に観覧車に乗り、アミューズメントワーケーションを体験した。観覧車に乗ったのは、小学校低学年の頃に家族で乗って以来だろうか。まさか、仕事として乗るとは思ってもみなかった。入社して半年ちょっと。何としてでも多くの人に魅力を伝えねば。不安を抱きつつ、水色のゴンドラに乗った。

少しずつ高さを増し、揺られるゴンドラのなかパソコンを開き原稿を書く。いつも書いている場所は会社、もしくは取材先の現場近くのカフェ。しかし、今日は遊園地。しかも観覧車内ならば気分が変わり、より良い原稿が書けるのではないだろうか。淡い期待もすぐに打ち砕かれた。

いかんせん集中ができない!高い所が苦手とかいう高所恐怖症とかではなかったが、周りの景色が気になって気になって仕方がない。高さ60メートル、よみうりランドの海抜は100メートル以上。頂上付近になると、東京都心のビル群まで一望できた。きれいな景色だな。ジェットコースターも楽しそうだな。あっ、幼稚園児たちがこっちに向かって手を振ってくれている。そんなことを考えているうちにあっという間に1周してしまった。

2周目は集中して原稿に向き合おう。いや厳しそうだな。セットについていた温浴施設のサービス券がもう気になってきた。完全に仕事モードではなくなってきている。「アミューズメント」と「ワーク」どちらも器用にこなす人がいるのだろうか。もしかしたらベテラン記者になったらできるのではないか。また、仕事として来てもいいと感じた。【沢田直人】