河野太郎行革担当相は17日夜、「たろうとかたろう」と題したインターネット番組に生出演し、スイーツのザッハトルテを食べながら約1時間、行革への決意やユーザーからの直球質問に答えた。

大臣就任直後、設置した「行革目安箱」に、すぐに4000件の意見が殺到した経緯を紹介。「当初は100通くらい来たらうれしいと思っていたら、夕飯を食べに行く前に1000通、食べ終わったら2000通、議員宿舎に戻ったら3000通になっていた」という。「これでは完全にキャパオーバーになる、ごめん、(募集を)止めてほしいと言った時には4000通になっていた」と明かし「その日は徹夜に近い状況で読んだ。今も空き時間には読んでいるが、まだ在庫がある」と、寄せられた意見をまださばききれていないことも明かした。

その上で「意見は何かの形で吸い上げないといけないと思う。行革というと、無駄をそぎ落とすとか、冷たいイメージがあるが、人に寄り添っていく、ぬくもりが大事ではないか」と、コストカッターとしては意外?な回答も。霞が関からの投稿も続々と寄せられ「印刷のために出勤しろという上司がいる」という“苦情”には「そういう人がいたら、私が呼び出します」などと応じた。

番組冒頭では、においが強烈な果物ドリアンを食べたことを明かし「ゲップがするとにおってきます」と笑わせたり、質問を受けている途中に、ウィーンの菓子ブランド「デメル」のザッハトルテを「おいしい」とパクつくなど、番組進行も自己流だった。

「好きなアニメをひとつ選ぶなら、巨人の星」「英語と習字はやった方がいい」などユーザーの質問にも答え、この形態の生配信を「2カ月に1回はやりたい」と意欲をみせた。