宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日、初の民間宇宙船スペースX社「クルードラゴン1号機」に搭乗する野口聡一宇宙飛行士(53)の国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する約6カ月間のミッションを発表した。

今回新たに立体培養技術による移植可能な人の肝臓の再構成や免疫疾患の治療薬、抗がん剤の開発につながる、タンパク質の結晶の精製を行う。民間事業者を通じた初の超小型衛星(50キロ級)の放出も行い、東日本大震災から10年を迎える来年3月11日は宇宙から復興へのメッセージを送る予定だ。

クルードラゴン1号機はロケットエンジンの不具合で31日の搭乗が延期され、11月上旬から中旬以降の打ち上げを目指している。