欧州で新型コロナウイルスが再拡大する中、フランスとドイツが、約1カ月間の“ロックダウン”の実施を発表した。

2度目だが、経済との両立を模索し、今春と異なり学校などは閉鎖しない。

フランスのマクロン大統領はテレビ演説で、第2波は第1波より深刻と指摘。国民に「ブレーキをかける必要」を訴えた。外出制限は30日から少なくとも12月1日まで全土で実施。外出には必要な理由を求め、飲食店は原則営業停止、集会も禁止される。

しかし学校や工場、公共サービスなどは閉鎖しない。ドイツのメルケル首相も、11月2日から1カ月間、大規模な規制に入ると発表した。飲食店は持ち帰りだけに対応、ジムや劇場などの文化施設、レジャー施設は閉鎖。サッカーなどすべてのプロスポーツも無観客となる。

欧州各国では今、1日の感染確認が過去最多を更新しており、例えばフランスでは1日当たり5万人以上、ドイツは1万人以上に達している。各国で夜間外出禁止令が相次ぐなど、コロナ禍は一層深刻化している。