開催6年目を迎えた「ART to You! 東北障がい者芸術全国公募展」が5日、せんだいメディアテーク(仙台市青葉区)で始まった。

8日まで午前10時~午後6時(最終日は午後4時)まで入場無料で鑑賞できる。開会式には「宗さん」こと歌手さとう宗幸もゲスト出演。代表曲「青葉城恋唄」や「あ・り・が・と・う・の歌」を熱唱して会場を盛り上げた。

同展は公益社団法人の東北障がい者芸術支援機構が主催。須佐尚康理事長(72=東洋ワーク代表取締役社長)らが「障がい者と健常者が理解し合えるのは芸術が一番」と立案企画した。今年は昨年を上回る全国41都道府県から計662点の応募を集め、入選125点が展示されている。須佐理事長は「コロナで心配していましたが600点以上の応募に感謝したい。質も年々上がってきている。障がい者も素晴らしい力を持っていることをより理解してほしい。第10回までには世界公募して、仙台の地で東北の力を全国に示したい」とあいさつした。

会場には宮城県知事賞に輝いた田代智也さんのカラー粘土作品「太古の生物と恐竜たち」や、岩手県知事賞の希望ケ丘学園共同作品「ふかいの森のオームのタマゴ」ほか、コロナ禍を反映した作品も数多く展示されている。社会福祉活動にも尽力するさとうは「素晴らしい作品ばかり。(今後の)広がりに夢を感じる」と話した。【佐々木雄高】