豊島将之竜王(叡王=30)に羽生善治九段(50)が挑戦する第33期竜王戦7番勝負第3局の1日目が7日、京都・仁和寺で始まり、午後6時、先手の羽生が49手目を封じて1日目を終えた。豊島は初防衛が懸かり、羽生は前人未到の通算タイトル100期を目指す。第2局で羽生が1勝を返して対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだ。どちらが先に1勝リードするか、注目される。

注目の第3局の戦型は相掛かり。豊島が積極的に攻め、羽生が受ける展開が続いた。第1局は超急戦から、竜王戦史上最短の52手で決着。第2局の戦型は角換わりで、お互いに長考を繰り広げ、羽生が勝利した。 両者は過去35回対戦し、羽生18勝、豊島17勝とほぼ互角だ。羽生は17年に竜王を奪取し、自身の通算タイトル獲得記録を99期に更新。だが、18年の名人戦、棋聖戦、竜王戦で敗れ、27年ぶりに無冠となった。将棋界のレジェンドがタイトル戦に登場するのは2年ぶりだ。

持ち時間各8時間のうち消費時間は豊島が3時間10分、羽生が4時間22分。2日目は8日午前9時に再開し、夜までに決着する見込み。