将棋の第6期叡王戦段位別予選C組準決勝、最年少2冠、藤井聡太王位・棋聖（18）と師匠の杉本昌隆八段（52）の対戦が3日午後7時から始まった。師弟対決は3戦目で、これまで藤井が2連勝している。8月に2冠を獲得後、初の師弟対決となる。さらに成長した姿を見せることができるか。藤井は「師匠と対戦できるのは楽しみ」と意気込んだ。

午後7時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲んでから7六歩と角道を開けた。後手の杉本は3四歩と角道を開けた。杉本が得意とする四間飛車に構えた。

杉本は同日午前10時開始の同2回戦で畠山鎮八段（51）に勝利した。藤井は同日午後2時からの同2回戦で長沼洋八段（55）を破り、ベスト4に駒を進めた。　叡王戦は将棋の8大タイトル戦の1つ。持ち時間各1時間の早指し戦。四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が予選を通過する。28人が参加する八段戦は3組あり、各組優勝者が本戦に進む。本戦はシード棋士4人を加えた16人で戦う。