福岡市の繁華街・天神に逃走していたサルが5日、同市職員らに捕獲され、同市東区の山奥へ無事に返された。

3日に市内に姿を現し、同日に市役所地下駐車場に迷い込んだ。連日、捕物劇が繰り返しされていたが、この日は午前9時から、市職員や福岡市動植物園職員ら約40人体制。ブルーシートなどを使って行動範囲を制限して追い込み、正午には網で捕獲に成功した。市農林水産局担当者は「捕まえる時は抵抗しましたけれど、ケージに入ってからは落ち着いた様子でした。時間が要しましたけれど、職員や市民に被害が出ませんでしたし、何よりもサルをケガなく山に戻せたことが良かった」と話した。

3日以降は駐車場を閉鎖し、夜間は餌の入った捕獲器を設置。餌の一部が食べられていたものの、捕獲には至らなかった。サルは推定4~5歳の雄とみられている。