菅義偉首相は11日、ニコニコ生放送に出演し、GoToトラベルの一時停止について「まだ、そこは考えていません」と答えた。

「(コロナ分科会から)今日提言を受けたわけですから」とし、提言については「ステージ3のところはしっかりした対応を取るようにと言われている」と受け止めた。その上でGoToトラベルや、東京や大阪などで来週期限を迎える飲食店の営業時間短縮などの要請も含めて「西村大臣(経済再生担当相)が今、自治体の首長と調整に入っている」などと説明した。

菅氏は「菅義偉総理が国民の質問に答える生放送」という番組に30分間出演し、視聴者らの質問に答えた。場を意識してか、冒頭では「みなさんこんにちは、ガースーです」と笑いながら自己紹介した。現在のさまざまな対応について「経済が悪くなると、暮らしを守れなくなる。よくアクセルとブレーキと両方踏んでおかしいといわれるが、学習しながら対応している」と感染防止と経済の両立を強調した。継続の是非が問われるGoToトラベルをめぐっては「いつのまにかGoToが悪いことになってきたが、移動では感染(リスク)は低いという提言をかつてもらっていた」などの発言もあった。