将棋の高校生プロ、藤井聡太2冠(棋聖・王位=18)が29日、関西将棋会館で行われた第34期竜王戦2組ランキング戦1回戦で阿久津主税八段(38)を下し、準々決勝に進んだ。藤井はデビュー以来、6組、5組、4組、3組と4期連続で優勝。史上初の5期連続優勝へ好スタートを切った。

相居飛車の力戦。長考合戦が繰り広げられ、終盤にペースを握った藤井が熱戦を制した。

竜王戦は現役全棋士と女流棋士4人、奨励会員1人、アマチュア5人が参加。1組から6組まで格付けしてトーナメントを実施。勝ち抜き人数は1組から順に優遇し、本戦トーナメント(T)に出場できるのは1組上位5人、2組上位2人、3、4、5、6組各上位1人の計11人。

藤井は過去、4期連続で本戦出場と昇級を果たしてきた。本戦T進出を目指すランキング戦では、これで21勝0敗。異次元の強さを見せている。今期の2組には渡辺明名人(棋王、王将=36)ら強敵がそろう。準々決勝では広瀬章人八段(34)と対戦する。