菅義偉首相は1日、首相官邸で報道陣の取材に応じ、総務省違法接待問題で山田真貴子内閣広報官が辞職したことをめぐり、自身の対応が後手後手だったのではないかと指摘され「そのようには思っていない」と、否定した。

首相は先月26日、山田氏の続投を明言していたが、週が明けて一転、辞任となったことで、首相自身の判断の遅れが自民党内からも指摘されている。

首相は自身の任命責任について問われると「山田さんは行政経験にたけ、前総理の秘書官もやっていた。そういう意味で期待し、お願いした。このような形で辞任されるのは大変残念」と述べるにとどめた。

首相会見も仕切る内閣広報官に女性を任命したことに関しては「女性としてのきめ細かさや、女性として働いてきた経験もある。行政にもたけており、期待して登用した」と、繰り返した。