東日本大震災では、JRや私鉄が多大な被害を受けた。東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域を通ることから、震災後9年にわたり不通となっていたJR常磐線の富岡~浪江間(20・8キロ)が昨年3月14日に運転を再開。震災による東北地方の鉄道不通区間は解消した。

一方、岩手、宮城両県を走るJR大船渡線や気仙沼線の一部は鉄路の復旧を断念し、バス高速輸送システム(BRT)に移行した。国民的人気を博したNHK連続テレビ小説「あまちゃん」に登場した三陸鉄道は2014年4月6日、全線で運転を再開。震災で不通になったJR山田線宮古~釜石間が移管され、19年3月23日に「リアス線」として開通したが、同年10月の台風19号で再び被害。昨年3月20日、台風被害から全線復旧した。