将棋の最年少2冠、藤井聡太王位・棋聖(18)が20年度最終局となった第34期竜王戦予選2組準決勝で松尾歩八段(40)を下し、決勝進出と同時に、本戦出場が決めた。本年度のラスト対局で再び「神の一手」を放った。
以下は終局後の藤井聡太七段との主な一問一答
-本局を振り返って
藤井 積極的に動かれて、攻め込まれる展開になり、失敗してしまったのかなと。最後まで際どいかなと思って指していた。
-序中盤、長考もあった
藤井 あまりない構想もあり、どう指すかなというのがあった。
-形勢がよくなったのはどのあたり
藤井 最後の方は常に際どいと思っていた。勝ちになったと思うところはなかった。
-控室では(神の一手かと)驚きもあった。(タダ捨ての妙手となる)先手4一銀について
藤井 詰めろをかけるのが、先手3四桂、先手7五桂とかも際どいですが、詰めろになっていない気がしたので、詰めろを続けるなら先手4一銀かなと思った。ただ、ちょっとその後も難解なので、進んでみないとわからなかった。
-竜王戦2組決勝進出と同時に、本戦出場が決めた
藤井 いままで本戦では勝てていないので、今年こそはという思いがある。全力を尽くしたいなと思います。
-年度最終対局、本年度を振り返って
藤井 タイトル戦(棋聖戦、王位戦)にも出ることができた。大きな舞台での対局を多く経験することができ、充実した1年だった。
-本年度で印象に残っている対局は
藤井 印象に残っている対局が多いですが、とくに6月、7月は対局は印象に残っています。
-年度勝率が4年連続勝率8割超え
藤井 タイトル戦もあり、トップレベルで戦っている方との対局も多かった。その中で結果を出せたことは自信になります。
-公式戦17連勝
藤井 連勝についてはとくに意識することはない。ここ数カ月は、対局の期間が空いていて、対局に向けていいコンディションに臨めているのかなと思います。
-新年度へ抱負を
藤井 防衛戦もある。6月から対局も増える。いい内容の将棋を指せるように実力を高めていければなと思います。
-きょうの対局中にCM出演されている(不二家の)チョコレートを口にした感想は
藤井 対局のときはONで集中力が問われるので、そういったときにはぴったりなのかなと思います(笑い)。
-自宅ではテレビでご自身が出演されているCMを見ますか
藤井 いえ、自分では見ないです(笑い)。