小田急が4月19日に開業する「ロマンスカーミュージアム」(神奈川県海老名市)の内覧会が26日、行われた。1927年(昭2)に小田急線を開業して以来初めてとなる屋内常設展示施設だ。2階建てのスペースには、歴代車両や沿線の魅力を再現したジオラマなどを配置している。

退役したロマンスカーはこれまで喜多見、海老名などの保管庫に収納され、ファミリー鉄道展などで一般公開されてきた。小田急では、「大事な資産とも言うべき、歴史的価値のある車両をいつでも見てもらえる施設を開設して喜んでもらおう」と、10年前から検討していた。

中核駅で電車基地もあり、エリア開発が進む海老名で幅広い年齢層に楽しんでもらおうと、約35億円をかけ、4000平方メートルの敷地を確保。2年前から開発を進めていた。屋上の「ステーションビューテラス」にはロマンスカーの通過時刻表も掲示し、海老名駅を通過、停車する車両が見渡せる。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初は事前予約制とし、4月1日正午から、1カ月先までの受け付けを同ミュージアムのサイトで開始する。小田急では、密を避けて社会的距離を保ちながらも年間約33万人の入場者を見込んでいる。