愛知県警中村署は3日、新幹線でトイレ内に居座った上、降車指示に従わず運行を遅らせたとして、威力業務妨害の疑いで、滋賀県草津市、無職高永浩一容疑者(50)を逮捕した。容疑を認めているという。

逮捕容疑は2日、京都-名古屋間を走行中の東海道新幹線「のぞみ34号」車内で、乗車券確認に来た車掌にマスク着用を求められたが拒否し、午後4時25分ごろから約35分間、トイレや喫煙スペース内に居座った。その際に「お客さんを人質にとって暴れてもいいんだぞ」と怒鳴るなどした上、JR名古屋駅で降車を指示されても応じず、出発を23分遅延させた疑い。

JR東海側から110番があった。新幹線は定刻の午後4時59分に発車できず、高永容疑者の下車後の同5時22分に名古屋駅を出発した。新幹線には乗客約800人が乗っていた。