東京五輪の聖火リレーは5日、政令指定都市初開催となる名古屋市を含む、愛知県をランナーが走った。瀬戸焼で有名な瀬戸市をスタートし、三種の神器の1つ「草薙の剣」がまつられている熱田神宮や、国宝の犬山城などを巡って名古屋城にゴールした。

一宮市では、同市出身で新設された女子プロ野球の阪神タイガースwomen三浦伊織外野手(29)が、聖火ランナーを務めた。バットをトーチに持ち替えて、手を振りながら笑顔満開。聖火を受け渡すトーチキスでは、野球の投球や、打撃フォームを取り入れたポーズを決めた。京都フローラ時代には14年MVPを獲得し、19年に女子プロ野球史上初の通算500安打も達成。今季から阪神球団職員として事業本部推進部に所属し、タイガースアカデミーベースボールスクール専属コーチも務めている。

名古屋市ではサッカー元日本代表GKで、W杯や00年シドニー五輪にも出場した楢崎正剛さん(44=名古屋グランパススペシャルフェロー)や、14年ソチ五輪フィギュアスケート日本代表でタレントの村上佳菜子(26)、14年にノーベル物理学賞を受賞した名古屋大教授の天野浩さん(60)も聖火をつないだ。