エジプトのスエズ運河で座礁した大型コンテナ船「エバーギブン」(愛媛県の正栄汽船所有)について、運河庁が船側に9億1600万ドル(約1007億円)の損害賠償を請求していることが14日までに、分かった。

正栄汽船や現地報道などによると、交渉は船側が減額などを求めており、運河庁は地元裁判所に、問題が解決するまで船を運河途中の湖に留め置くことを申し立て、認められたという。正栄汽船は「(国内外の)保険会社、現地弁護士と協議しながら進めていく」と話している。同船は台湾の会社が運航し、オランダに向けて運河を北上中の3月23日に座礁して運河をふさぎ、29日に脱出。現在は運河内にあるグレートビター湖にとどまっている。