東京都の小池百合子知事が15日、都庁での東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議後に取材に応じ、「N501Yという変異株は『新型・新型コロナウイルス』と考えて良い。かつ感染力が強い。緊急事態宣言にいかないように今が重要」と警戒した。

人の流れを止めることを最重要視する。「通勤などを含め(日常生活に必要不可欠な)エッセンシャルワーカーの方以外は、東京に来ないで」と語気を強めた。

「首都圏で毎日300万人が動くと言われている。10人、100人、1000人の会社も、出社人数の目安は全体の3割。さらに大都市圏との往来は控えていただき、ゴールデンウイークの旅行も中止、延期して」と述べ、テレワークやオンライン会議などもあらためて活用して、実行の徹底を呼び掛けた。

買い物に関しても「3日に1回程度。通販も活用していただきたい」と要望。さらに各店舗等にも「大売り出し、セールなどのチラシなど催し物は人流につながる。中止や延期のご協力を」と訴えた。

大阪府では吉村洋文知事が小中高の部活動自粛を要請したが、都ではすでに都立学校に対して協力を要請している時差通学の実施などを継続する。

部活動に関しても宿泊をともなう活動や練習試合は中止しているほか、感染リスクの高い教育活動として修学旅行や校外活動も中止を要請している。【鎌田直秀】