国会議員に支給されている「議員パス」を不適切に使用した疑惑について国民民主党の山尾志桜里衆院議員は28日、謝罪した。午前の衆院外務委員会に出席後は「対応については自分の言葉で伝えさせていただきたい」と即答を避けたが、夕方に自身のホームページ上で「議員パスの利用方法について問題があるのではないかとのご指摘を受けました。公私の別を大切にしている自分として、その区別が曖昧に見える行動をとるのは良くないと深く反省しています」と陳謝した。

また「東京で暮らし東京で働く環境で、議員パスを通じた公私の曖昧をなくすためには、東京都内の移動に議員パスを利用しないこととするのが、今私にできる最善の対応と考えています」と、今後は都内で議員パスを使用しないとした。

山尾氏は27日付の「文春オンライン」で。都内で議員パスの私的と思われる使用を重ねていたと報じられた。議員パスは選挙区内の移動や公務出張の際に、新幹線、特急など指定席を含めてJR全線を無料で利用できる「特殊乗車券」で全ての国会議員に付与されている。国民民主党の玉木雄一郎代表は「不適切な使用が含まれている」などと事実関係を確認した上で、山尾氏を厳重注意処分としたことを明らかにした。【大上悟】