菅義偉首相は10日午前の衆院予算委員会集中審議で東京五輪・パラリンピック開催の可否について明確な答弁を避け、野党から厳しい追及を浴びた。

立憲民主党の山井和則氏から「菅総理の頭の中はオリンピックファースト。ステージ3の感染急増、ステージ4の感染爆発でもオリンピック・パラリンピックは開催するのか」と指摘された。菅首相は「大変失礼だと思いますけど、私はオリンピックファーストでやってきたことはありません。国民の命と暮らしを守る。最優先に取り組んで来ている。そこは念入りに言わせていただくます」と気色ばんだ。

菅首相は「感染対策をしっかり講じ、安心して参加できるようにするとともに国民と命と健康を守っていく」などと繰り返した。

山井氏からステージ4やステージ3での開催可否を重ねて追及された菅首相は「今、申し上げた通りです」とかわし、山井氏から「その日本語が分からない。意味が分からない。答弁されていない」と反論し、野党側から批判の声が上がった。