またも、すれ違う2人だった。

立憲民主党の蓮舫代表代行は10日午後の参院予算委員会集中審議で「ワクチンが本当に国民全体に行き渡る前までに積極的に検査をして無症状、有症状、軽症の人を捕まえて隔離する、入院する戦略を提案したい」とした。これに対して菅義偉首相は「政府としては飲食を中心とした対応とワクチン接種を今日から全国的にスタートする。ここを加速させて国民の命と暮らしを守っていきたい」と明確な答弁を避けた。

質疑開始から答弁は食い違いを続け、「どうして、こうやってあまりにもすれ違うのかが、毎回分からない」と、蓮舫氏はため息を漏らした。東京五輪・パラリンピックの開催可否について質疑にも菅首相は明確な答弁を避け、審議が一時中断する場面もあった。

蓮舫氏は前回3月19日も明確な答弁を避けた菅首相に「どうしてこんなにすれ違うんだろう」と皮肉を込めた。

両氏は1月27日にも蓮舫氏が「そんな答弁だから言葉が伝わらない」などと責め立て、菅首相は「失礼じゃないでしょうか」と気色ばんで猛反発した。