河野太郎行革相は14日午前の衆院内閣委員会で、高齢者への新型コロナワクチン接種について「気長に待ってほしい」とした発言の撤回を求められたが却下した。

「3600万人に打っていただくわけですから、おそらく7月の第1週ぐらいまで1回目の接種をお待ちいただかなければならないわけですから、そこは気長にお待ちいただかなければ、なりません」と答弁した。

ワクチン調整を担う河野氏は11日、全国の自治体で高齢者のワクチン接種の予約が殺到し、徹夜の行列や電話回線のパンクなどが起きている状況について「ワクチンの供給は問題ない。少し気長にお待ちいただきたい」と述べた。

立憲民主党の大西健介氏から「ひとえにワクチン接種が遅れているからで、気長に待ってくれというのは一日千秋の思いで待っている国民の感情を逆なでする発言」と批判を受けた。

河野氏は「必要なら何回でも申し上げますが、ワクチンを1日で3600万人に打てないことは多くの国民のみなさまにご理解いただけると思う」と、発言を撤回しないことを示した。