大阪府の吉村洋文知事(45)が10日、府庁で取材に応じ、菅義偉首相のワクチン接種への対応について「すごいリーダーシップ」と持ち上げた。

9日の党首討論で、新型コロナウイルスのワクチン接種について、菅首相が「10月から11月にかけて必要な国民についてすべて終えることを実現したい」と表明。これについて、吉村知事は「具体的な目標時期を示された総理のリーダーシップだと思う」と述べた。

希望する国民全員への接種完了目標を菅首相が初めて明言。吉村知事は「時期が達成できなかったら批判も受けるが、その時期をしっかり示すのはリーダーとしての役割ではないか。総理が国のトップとして判断されたのだと思う。自治体としても、それに合わせてやっていこうということになる」と説明。

菅首相について「批判されることも多いけど、僕はすごいリーダーシップだなと思います」と繰り返し、「そのあたりはもっと評価されてもいいのではないか」とも話した。

菅首相が目指す7月末までの高齢者接種完了についても、吉村知事は「最初は批判のオンパレードだったと思う」とした上で、「『7月末までに高齢者接種を終える』と言うことによって、国の組織も動くし、我々自治体も動いている」と述べた。

大阪府としても「市町村と協力しながら、同じように、10月から11月にかけて、希望する府民のみなさんすべてにワクチンが行き届くようにしたい」とした。