東京・上野動物園は15日、妊娠の兆候が確認されているジャイアントパンダ、シンシン(雌、15歳)に体の変化が認められるようになったとHPで発表した。10日に乳頭が明らかに大きくなり、4つある乳頭のすべてから、わずかな母乳の分泌を確認したという。

シンシンは、リーリー(雄、15歳)と今年3月6日に2回、4年ぶりの交尾行動が確認。5月下旬から食欲が減り、休息時間が増えたほか、尿中の妊娠を示すホルモン代謝物の検査でも、妊娠時に見られる特徴的な変化を示している。15日時点の体重は124・4キロで、健康状態は良好。同園は「出産および出産後の子育てに向けて、保育器などの準備を進めています」と説明する。

ただ、妊娠の兆候を示しながらも実際には妊娠していない「偽妊娠」の可能性もあり、同園は「現時点では出産するかどうか、明確にお示しすることはできません」としている。

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