東京都の小池百合子都知事(68)は17日、緊急事態宣言が20日で解除され、まん延防止等重点措置への移行決定に関し、21日以降の都の措置内容発表を18日に先送りした。退庁時に理由を明かし「本当は事業者の皆さまの段取りを考えると、今日にもさまざまな都の措置を決めておきたかったのですが、国の基本的対処方針の詳細がまだ不明な部分もあるので、明日に繰り延べさせていただいた」と説明した。

飲食店などに対しての国の基本的対処方針は、午後8時までの営業時間短縮を継続し、午後7時までは酒類提供を認める緩和策が示された。都の新規感染者数は2日連続で同じ曜日の前週の数字を上回った。小池氏は、感染者数や医療提供体制が改善されている部分も加味したうえで「最近の傾向を見ましても、予断を許さない状況という認識は持っています。圧倒的多数の店の方々が歯を食いしばって要請にご協力いただいておりますので、感染のリバウンドを出来るだけ避けつつ、ご理解の得られる対策を講じたい」。18日に都の対策本部会議を開き、都民や事業者への要請内容を正式決定する。【鎌田直秀】