将棋の最年少タイトルホルダー、藤井聡太棋聖(王位=18)が現役最強とされる渡辺明名人(棋王・王将=37)の挑戦を受ける、「第92期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第2局」が18日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われ、先手の藤井が171手で渡辺を破り、2連勝で史上最年少防衛と史上最年少九段に王手をかけた。

以下は終局後の藤井聡太2冠との主な一問一答

-本局を振り返って

藤井 序盤は力戦模様で、こちらが角を手放しているので、バランスを取るのに苦労したかなと。でも、苦しいなりに頑張ることができたと思います。

-持ち時間の残り時間差が渡辺名人と1時間以上あった場面もあった

藤井 局面の急所をつかむのに苦しんだというか、分からないところがあった。

-先に渡辺名人が1分将棋になり、藤井2冠は残り時間3分、2分をキープしていた。1分将棋にならないように心掛けていた

藤井 1分将棋になると、読みにない展開ができない場合が多いので、残せればと思っています。

-1局、2局を振り返って

藤井 2局とも戦型は相掛かりでしたが、展開はまったく違う将棋になった。自分の課題が出た部分も多かった。2連勝という結果を出せたのはよかった。

-史上最年少防衛と史上最年少九段に王手をかけた。いつも言われるように記録は意識していない

藤井 そうですね(笑い)。

-第3局に向けて

藤井 ここまでの2局の反省を生かし、第3局を戦えればと思います。

-初めての淡路島、対局場の印象は

藤井 毎年、棋聖戦を開催していただいている場所ですが、自分が訪れたのは初めて。自然が豊かで、対局する上でも絶好のロケーション。実際、昨日は温泉(洲本温泉)に入って、リラックスして落ち着いて臨むことができたかなと思います。